賃貸反省会

 2年前に借りた部屋を,近々退去する.退去にあたって問題になったことと,どうすれば回避できたか,反省したいと思う.

 借りたのは2DKの部屋.ひとりぐらしなので過剰かもしれないが,パソコン(デスクトップ+モニタ2枚)やロードバイクの置き場を確保するために,この規模を借りる必要があった.家賃は4万円台の半ばであり,職場まで自転車で15分.都心まで1.5時間ほどかかるが,普段利用しないので問題ない.敷金礼金0円のいい物件だと思った.物件や立地条件についての感想は,今も変わっていない.こんな記事をネットに公開するほど苛立っているのは,不動産屋がゴミかつ,自分の知識不足により,嫌な思いをしているからである.

 先日,退去費用の見積もりを出されたときに,クリーニング代(3万円台後半)+その他に4万,合計で8万弱かかると言われた.ウェブ魚拓でも採っていればよかったが,使った不動産屋のHPには,当時,「退去費用:クリーニング代(3万)」と書いていたはずである.そもそもクリーニング代が食い違っているのだが,この際「記憶違い」だとしたもいい.それでも,内見の際や部屋止めを申し込んだときに,「その他」の費用が発生するとは言われていなかった.その費用が発生すると知ったのは,入居初日に鍵を受け取りに行った時だったと記憶している.引っ越し業者がもう来てるし,「クリーニング関係の事前契約を結ばなければ部屋を貸せない」とか言われて,仕方なく契約してしまった.もし,このことを知っていれば,そんなムダ金(どうせ業者と癒着しているだろうから,適正価格ではない)が発生する物件なんて借りるわけがない.騙されたと思っている.「契約の自由だから」と言われればそうなのかもしれないが,圧倒的に不利な状況で契約を迫るのは,道義的にどうなんだろうかと思う.

 消費者側が意識しないであろう部分で,ぼったくらないと儲けが出ない業界なのだろう.もしくは地域的な問題(田舎なので)かもしれない.今後,法律や条例で制限(例えば,申し込み時に退去費用の契約もまとめてしなければいけない,とか)が加えられることを期待する.

 しかしながら,現状,そんな便利なシステムはないので,自分自身で対策を取るしかない.とはいいつつも,我々にできるのは,しつこく退去費用がいくらかかるのか聞くことぐらいだ.また,契約内容をじっくりと精査する時間を確保することも挙げられる.具体的には,契約書にサインする前に,内容を読み,理解すること.そして,不服であれば,最悪契約を放棄して,次の物件探しを行えるぐらいの時間的余裕を設けることである.

 退去した後,私は新しく契約した賃貸に住む.こりないですね(笑).今回の反省を踏まえて,契約内容に疑問があれば,ねちねちと細かく質問をして,正確な定義をお教えいただいた.そのおかげで,いろいろと納得して契約できた.次こそは,うまくいきたいと思う.ちなみに,今回の物件では,ひと月分の敷金を納めており,退去時にクリーニング代が,敷金から差っ引かれる.もしそれ以上の費用が発生した場合は,「相談のうえで」支払い額を決めるという契約だった.入居当日に不利な契約を押し付けてきたゴミ業者と違って,非常にしっかりしている.世の中には,まともな不動産屋さんもあります.細かい確認をして,ちゃんと答えてくれるところを探しましょう.

 

 こんな場末の日記を見に来る方はいらっしゃらないかもしれませんが,どなたかの参考になればと思っております.

 営業妨害になるかもしれないので具体的な社名は伏せていますが,千葉県内の不動産屋は気を付けましょう.とくに駅周辺かつ表通りに店を構えているところ.儲かるにはわけがあります.